Glass peal
昔からパール好きです。
この仕事をするようになってから、更に好きになりました。
そして、パールと一口に言ってもその種類は様々で驚きました。
本真珠、淡水パール、コットンパール、プラパール、ガラスパール…。
今回はその中のガラスパールについてお話ししようと思います。
ガラスパールはガラスの原玉にパールコーテイングをしたもので
いわゆる「フェイクパール(模造パール」と呼ばれています。
模造と言えどガラスパールはその昔からファッションを好む人たちの中で
とても人気で、当時コスチュームジュエリーにも欠かせないアイテムでした。
本物を超えて、好まれたのはその存在感だと言います。
私がガラスパールを選ぶ時も1番の理由はガラスパールの持つ独特の存在感。
それから、コスト面・扱いの気軽さ。
(本真珠と違い、汗や水にも強くお手入れもしやすいのです)
ファッションアクセサリーにはとてもぴったりのアイテム。
そしてその存在感は、人工的でも一つ一つ原玉にパールの塗料を
真珠層を作るように幾度もコーティングを繰り返す、手の込んだ丁寧な作業から生まれるものなのではないかと思います。
かつて日本製のガラスパールは世界で高く評価されていたのですが
ここでも安価な海外製に押されてしまい、
今では日本にいる職人や工房も少なくなる一方だそう。
昔から受け継がれるシャネルやディオール、ミリアムハスケルのような
華やかなコスチュームジュエリーはそのままの雰囲気で
今の時代にフィットするのはなかなか難しいはずです。
でも、シンプルなデザインに生まれ変わってもガラスパールの持つ存在感は健在なのだと、
最近また強く感じています。
私がデザインをさせて頂いている
アクセサリーブランドのrapiecageでもガラスパールを使ったアイテムはとても人気です。
小さき物の中にもストーリーがあるガラスパール。
技術も含めて、この先もたくさんの人に知ってもらって日本から
ガラスパールの職人も工房も無くならないように繋いでいけたらと思います。
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